ITと教育に関するリサーチ

最近は論文を書くにあたっての調査で、教育に関する論文やレポートなどを手当り次第読んでいます。

自分用メモとなりますので、ご容赦下さいませ。

「eラーニングの広がりと連携 : 1.オープン・コース・ウェアの現状と展望」にて、OCW(OpenCourseWare) すなわち講義をデジタル化しネット上で配信する公開講義の活動と、その日本版であるJOCW を知る。

https://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/ej/?action=repository_action_common_download&item_id=61068&item_no=1&attribute_id=1&file_no=1

Members | OE Japan によれば13もの大学がOE Japan (JOCWの新名称) のメンバーに所属しており、オープン教育リソース(OER)活動を行っている。

個人的に気になった講義をいくつか参考程度にのせておく。

ocw.u-tokyo.ac.jp

ocw.tsukuba.ac.jp

ocw.kyoto-u.ac.jp

東京大学京都大学筑波大学辺りは講義がまんべんなくある印象ですが、やはり予算不足が原因なのか講義の母数の少なさや、使いづらいUIなど、まだまだ課題が残っている印象を受けた。

その他、いくつかの大学は 講義動画をYouTube上で配信しており、講義数も多くかなりクリーンな印象。

京都大学が先陣をきっているみたい。 2008年から開設し、講義数も約6000本とかなりのボリューム。

www.youtube.com

次いで筑波大学でしょうか。 2013年開設で講義数は253本。

www.youtube.com

東京大学は2018年開設なので、かなり後発的な動きではありますが、自身のサイト UTokyo OpenCourseWare では 1400を超える講義を扱っていて、YouTubeではその一部を紹介するといったスタンスのようです。

www.youtube.com

膨大な動画を配信するのは、保守・運用のコストがバカになりませんから、YouTube上で配信しつつ自分たちの大学のデータベースにコンテンツを保持するといった形が選択肢としては良いのではと感じました。


また、OE Japan のサイトには活動報告がいくつか載せられており、以下のレポートを読んだ。

oe-japan.netlify.app

非常に興味深い内容で、引き続きキャッチアップしていきたい。


JOCW でgoogle検索をかけたところ、 SCORM(Shareable Content Object Reference Model)といった標準規格があることも知った。 SCORMは eラーニングのプラットフォームとコンテンツの標準規格で、アメリ国防省系の標準化団体ADL(Advanced Distributed Learning Initiative) が策定している。 要約すると、講義等のコンテンツと、それをユーザーに配信するシステム(ここではLMSを指す)を上手に分離し、コンテンツが配信システムに依存しないような作り方を決めている。