切なさと達成感

本日をもって2年間もの間携わってきた広告配信システムから離れることとなった。 任期満了といった形で、システム自体が役目を終えていくということで、保守整備等は今後ともインフラチームと細々とやっていくけれども、 要件定義から開発やバグ修正といった工程はもうやってはこない。

言葉で言い表せない、様々な感情が湧いてくるのを感じる。 ようやく肩の荷が下ろせる。 そういった安堵の気持ちもあれば ああ、あの痺れるようなシビアな世界ともお別れか、といった切ないような気持ちもある。

広告配信システムはとても複雑だ。とても。 私達のチームは、入稿管理から、配信、測定までのライフサイクルを全て開発・保守していたので、2・3年経ってようやく全体の仕様が掴めてくるといった具合だ笑

開発も、技術スタックや経験によって、触っていいものとダメなものがあって、特に配信や測定なんかは、パフォーマンスやファイル連携IFの複雑さから、とても敷居が高くて触れる人が限られてしまう。

私は新卒入社で3年目になるわけだけれども、入稿管理から配信までを担当できるようにまで育てていただいてて、少し誉れのようなものを感じながらお仕事を続けていたんだ。

もともと27歳・IT未経験でこの世界に入ったんだけど、最初にアサインされたのがこのチームなもんだから、当時はビビッたなぁ(笑)。 えっ良いんですか、ボクで? それでも、何度も血反吐を吐きながら(笑)積み重ねた経験はたしかに心に刻まれてるなぁと感じる。

自分の寿命を削ってでも必死に食いついた日々。誰に言うわけでもないのに、それを不幸自慢とも言えなくもないような微妙な感覚もある。

ただ、やっぱりもっと自分を褒めて良いんだと思う。俺はこんな大変な仕事もこなせたんだぞ、私すごい!!ってね。自分を大いに褒めていい。

そして支えてくれたみんな感謝だ。何度も辞めようと思ったけど、みんながいてくれたから今があるんだと思う。本当に感謝。

新しいアサイン先は、会社の社命を掛けたプロジェクト。他のプロジェクトを全て解散させ、全てのリソースをここに集中させる意思決定を行った経緯がある。

広告配信では、React, NodeJS, Scala, AWS といった技術スタックだったのが、今後は Elm, ReactNative, Go, Scala, GCP といったものに変わっていく。 ドメイン領域はもちろんながら、言語・インフラも大きく変わることになるので、しばらくはキャッチアップに追われるだろう。また大きく成長する機会をいただけることに感謝したい。

ただ単なる開発者としてのリソースなら、若くて優秀な人たちがたくさんいる中で埋もれるしかないだろう。もちろんそれでも良い。一番とか特別は追い求めない。ただ、自分が気付いた点については惜しみなく価値提供を行っていきたい。例えば育成とかね。

兎にも角にも、初めて携わったプロジェクトの終わりを見守ることができて、嬉しい限りだ…